『漢方のミカタ』第6回です!
さて、前回、証の根幹を担う「虚実」について学習しました。多くの漢方処方では、証の中でもとりわけ「虚実」が、その処方が患者さんに適しているかどうかを判断するうえで重要な要素の一つでしたね。
ただし、それぞれの漢方処方に適する虚実は、医療用医薬品の添付文書には明確に記載されていないことが多いんですよね。一方で、一般用医薬品の漢方処方製剤の添付文書では、「体力中等度」「体力虚弱」など、虚実を考える手がかりとなる表現が用いられており、こちらを参照すると、それぞれの漢方処方の特性が見えてくるんでした。
じゃあ、薬局薬剤師のみなさんが、これらの一般用医薬品の添付文書を一つひとつ覗きにいくかというと、まあ、お忙しいでしょうし、調べる余裕がない方も多いと思います。
そこで今回は、一般用医薬品の添付文書等を参照し、証の中でも「虚実」に絞って私なりに整理した一覧を載せたいと思います!
といっても、すべての漢方処方を網羅しているわけではありませんが、みなさんが漢方処方の「虚実」を捉える際の参考になればと思います。
ここで、一つ注意点があります。
例えば、大黄甘草湯は「体力に関わらず」使用できるとされている一方で、「体の虚弱な人」には不向きとされています。
つまり、今回示した「虚実」だけで、その漢方処方が患者さんに適しているかどうかを判断できるわけではありません。あくまで、漢方処方を選択する際の一つの目安として捉えていただき、「虚実がすべてではない」ということは頭に入れておいてください。


